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執筆者の写真DISCE

生成AIがL&D部門をどう変えるか


生成AIがL&D部門を変えられるかどうかは問題ではありません。そう、変わらざるを得ないのです。そして、L&D部門が貴社で重要な役割を果たすことを望むのであれば、L&D部門は大きく変わらなければなりません。


これは大胆な主張であり、The Shift Communityの夏の超大作ウェビナー「A Closer Look at Skills in an AI-Driven World」から浮かび上がる重要なテーマです。映画のように夏の超大作には、目を見張るような内容、スター性、そして満員の観客が求められますが、このイベントは確かにその条件をすべて満たしていました。


このウェビナーでは、今仕事の世界で起こっている2つの大きな破壊的要因、スキルAIに焦点を当てました。そして、その道を照らすスターである、市場アナリストのJosh Bersin氏、Capgeminiユニバーシティのグローバル責任者Estelle Maione氏、そしてDegreedの共同CEOのMax Wessel氏がそこにいました。


アナリストと日々の実践者を混じえると何が起こるか見てみようというのが、そもそものアイデアでした。驚くことに、それぞれのプレゼンターが異なる視点から発言したにもかかわらず、市場やスキルなどに関するいくつかの重要な点で意見が一致しました。その一致点のひとつが、「生成AIがL&Dを再構築する」という衝撃的なものでした。


L&Dは、生成AIの世界において適切かつ重要な存在であり続けるために、シフトし、アップスキリングしなければなりません。どのように?詳しく見ていきましょう。


「私たちは、学習の焦点がどこにあるのか、そして管理するプロセスをどのように実行するのかを再考する必要があります。会社の価値のある機能部門として関連性を維持したいのであればです。」



単なるAIではなく、生成AI


まず始めに、これはただのAIについてのイベントではなく、生成AIについてのイベントであることに留意してください。ウェビナーの司会者であるMaxが指摘したように、業界は何年もの間、AIというバズワードをクリックベイト(ユーザーの興味をひいてクリックさせるため意図的にページの内容とは関連性の乏しい記事タイトルを掲げる手法)として使ってきました。しかし、その当時のAIと今日の生成AIとの違いは、非常に明白です。 


AIは50年前からの概念ですが、『今日の生成AIシステムはデータに基づいて自己学習します。全く異なります。』とBersin氏はいいます。そしてそれはL&Dを含むすべての人に影響を与えます。


要点はなんでしょうか?ラーニングの専門家は、新しい生成AI認識とリテラシープログラムを作成するとき、専門家が過去に行ってきたことと、今後行う必要があることを真剣に検討する必要があります。『これら2つは、まったく異なるものであり、同じレベルの複雑さやインパクトではありません。そして、生成AIに伴う複雑さのレベルでは、人々はツールの使い方以上のことを学ぶ必要があるでしょう。』と、Maione氏は言います。




従業員学習と生成AI:ソフト&ハードスキルアプローチ


では、L&Dは、従業員が生成AIの未来に備えるために、これまでと違った方法で何をする必要があるのでしょうか?Maione氏が指摘したように、生成AIはより複雑で破壊的であるため、L&Dはソフトスキルとハードスキルのアップスキリングを組み合わせた、より深く総合的な学習アプローチを取り入れる必要があります。


もちろん、生成AIツールの使い方を学ぶには、技術的なアップスキリングが必要です。しかし、これらのツールを仕事に活用する効果的な方法を見つけるには、クリティカルシンキングや問題解決のような、より研ぎ澄まされたソフトスキルも必要です。そのため、生成AIにはハードスキルとソフトスキルの両面からのアプローチが必要なのです。


Capgemini社では、Maione氏はハードスキルとソフトスキルのバランスを取ることに努めていると言います。『私はバランスを取ることを心がけています。どちらか一方だけではありません。従業員が適切であり続けるためには、ハードスキルとソフトスキルの両方が必要なのです。』とMaione氏は言います。


「Capgemini社で変わったのは、チームにソフトスキルとテクニカルスキルの両方に取り組むよう促していることです。どちらか一方ではありません。現在と将来の役割で関連性を維持するためには、両方が必要です。」



生成AIに対応した学習の専門家のアップスキリング:破壊の受け入れ 


あなたの仕事を変えるのは、従業員にハードスキルとソフトスキルのより包括的なスキリングプログラムを構築することだけではありません。学習と人材育成のプロフェッショナルとしてあなたが行っている日常の中核的な仕事のいくつかは、破壊されるでしょう。結局のところ、「アップスキリングしなければ時代に取り残される」というマントラ(真言)は誰にでも当てはまります。


例えば、多くのインストラクショナルデザイナー、テクノロジスト、トレーナー、L&Dプロフェッショナルの中心的な仕事は、コンテンツ開発です。Bersin氏は、彼の会社が現在、顧客のアカデミーのために、コンテンツの80~90%を生成AIが作成したコースでまとめていると話してくれました。もしあなたが同じことをするならば、将来的にコンテンツの構築に費やす時間が大幅に減ることを意味し、これは大きな変化です。


生成AIが学習とタレントの専門家としてのあなたの仕事を破壊する他の内容は何でしょうか?下記のために準備しておくのが賢明でしょう。


  • コンテンツ開発の大部分をAIに任せる

  • 生成AIリテラシープログラムの構築

  • 正式なインストラクショナルデザインの仕事が減ること

  • ラーニングプラットフォームへのナレッジマネジメント機能の実装

  • (誰にでも行えるのでL&Dとして)わざわざ生成AIの実験を行うこと


この記事は単なるクリックベイトではありません。生成AIは貴社L&D部門を再構築するでしょう。そして、一歩先を行くためには、それに正面から取り組む必要があり、それには大きな変化とアップスキリングが必要です。


「私たちがアカデミーに投入しているコースの80〜90%はAIによって生成されています。コースの概要を生成し、微調整して、多くのビデオを(AIで)追加すれば完成です。」



ウェビナー全体を見る


洞察はここで終わりません。ウェビナー「A Closer Look at Skills in an AI-Driven World」をオンデマンドで視聴すると、AI生成が学習部門や人事部門の担当者に与える影響、スキルとスキルベースの組織、市場動向と予測など、前述の箇条書きについてさらに詳しく知ることができます。


まさに夏の超大作です。日焼け止めを塗って夏の遊びに出かける前に、ぜひこの夏のL&Dイベントをご覧ください。


また、あらゆるスキルに関心がある方は、ぜひThe Shiftコミュニティにご参加ください。



 

By Hillary Gamblin, July 19, 2024

 

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