コースデザインは、様々な役割を担う人々で実施されます。コースを作成・設計するインストラクショナルデザイナー、コースの素材やビジュアルデザインを作成するメディアデザイナー、コースをプログラミングしたり、学習管理システムで管理する人です。
今日のオーサリングアプリは、オンライントレーニングの開発をこれまでになく簡単にしています。現在の課題は、コースデザイナーがコースの作成、設計、構築など、すべてのことを担当することが多くなっていることです。
eラーニングの業務を始めたばかりでも、効率的にコースを作成したい場合、eラーニングコースで一般的に使用されるグラフィックの種類と、無料で入手できる場所を把握すると役立ちます。
グラフィック素材の一般的な種類
写真
eラーニングで最も一般的な写真の用途の1つは背景画像です。背景は、コーストピックの視覚的なコンテキストを作成するのに役立ちます。また、これらはスライド上で最も大きくて最も見やすいオブジェクトであるため、最も重要な素材の1つです。
一般的なコースの背景は次のとおりです。
深みと豊かさを加えるテクスチャ、グラデーション、パターン
コルクボードや黒板などの背景
オフィス、教室、その他の業界固有の環境を表現する写真背景
医療、安全、法律、コンプライアンスなどのトピックに関するコンテキストを表現するシナリオの背景
独自の背景画像が必要な場合は、独自画像を作成することを検討してください。適切な品質の背景写真を撮影するのにプロの写真家である必要はありません。スマートフォンにはカメラが内蔵されており、プロ並みの写真を撮影することができます。こちらの背景画像に関する記事(英語)には良いヒントがありますので合わせてご覧ください。
画像は、コース全体で重要なメッセージを表現するのにも最適です。例えば、4つの主要な食品群グループに関するレッスンを作成する場合、各グループを表す写真が効果的です。写真は学習者の注意を引くだけでなく、学習者が写真から連想して情報を得るのにも役立つことが研究により示されています。
イラスト
イラストは、シーンを設定し、難しい概念を学習者が把握するのに役立つもう1つの優れた方法です。
一般的なイラストは次のとおりです。
フォルダー、紙、テープ、およびノートカード
コンテンツ所有者に使用される投影スクリーン、ホワイトボード、フリップチャート
オフィスのオブジェクトと建物
業界固有のオブジェクト
キャラクター
シナリオベースのトレーニングを設計している場合は、おそらく様々なキャラクターが必要になります。シナリオが現実的であり、効果的であるためには、学習者が識別できるキャラクターを使う必要があるからです。
例えば、病院の衛生に関するコースを開発している場合は、手術着や白衣を着ているキャラクターが必要です。シナリオがオフィス内の場合、スーツやビジネス服を着たキャラクターを選択する場合もあります。職場がよりカジュアルな場合は、カジュアルな服を着たキャラクターを選択する必要があります。重要なのは、その役割を演出するキャラクターを選択することです。
そしてもちろん、様々な内容や対象者向けにeラーニングコースを作成する場合、シナリオを正確に描写するために、幅広いキャラクターを選択できる必要があります。
吹き出し
シナリオをデザインする時に、吹き出しを使用して、キャラクター間の会話を表すことができます。吹き出しには様々な形、サイズ、スタイルがあり、あまり多くの種類を使用することは控えましょう。
一般的な種類は次のとおりです。
太枠の漫画スタイルの吹き出し
手書きの境界線を特徴とするスケッチ風の吹き出し
多くのコースデザインで使用できるシンプルな吹き出し
アイコン
アイコンをボタンとして使用し、コースナビゲーションを標準化したり、複雑な概念を説明することができます。
eラーニングでボタンとして一般的に使用されるアイコンの例は次のとおりです。
[戻る]ボタンと[次へ]ボタンの矢印アイコン
メニューやホーム画面を示す、家のアイコン
ヘルプや詳細情報を表示できる場所を示すクエスチョンマーク
コースに関連する補足情報を示す、書類のアイコン
アイコンをボタンとして使用する場合でも、アイデアを説明する場合でも、アイコンの意味が明確で、誤解されないようにしてください。アイコンがあいまいな場合、学習者にとって、より混乱させることがあります。迷った場合は、アイコンを選択する代わりに、文字で表現しましょう。
ボタン
適したアイコンがないボタンを作成する場合があります。例えば、クイズの最終ページにある[再試行]ボタンです。あいまいなアイコンを使用して学習者を混乱させるのではなく、ボタンをテキストで表現し、学習者がボタンの目的を正確に把握できるようにしてください。
テキストボタンには、様々な形とサイズがあります。例えば:
長方形(角、角丸)
正方形
円形
重要なのは、マウスオーバー時は色が変わるなど、ボタンの見た目と動きを工夫することです。そうすれば、学習者はボタンがクリック可能であることを直感的に知ることができます。
ビデオ
ビデオは注目を集めることができるので、今日のeラーニングコースでますます多くのビデオが使われています。一般的なビデオの種類を紹介します。
スクリーンキャスト(パソコン画面をキャプチャしたビデオ)
チュートリアル
撮影された講義やプレゼンテーション
専門分野のエキスパート(SME)のインタビュー
ホワイトボードビデオ
オフィスのガイド付きツアー
素材ビデオ
フォント
コースで2つ、ないしは3つ以上のフォントを使用しないことは原則ですが、コースのデザインニーズを満たすには、適切なフォントを選択する必要があります。無料フォントを使う場合でも、カスタムフォントを購入する場合でも、ライブラリに保持したい基本的なスタイルがあります。
一般的なeラーニングプロジェクトに必要なフォントは次のとおりです。
タイトル、サブタイトル、見出しなどに使用できるフォント。本文よりも大きく、太くする必要があります。
本文として使用するフォントは、コースの重要な部分となりますので、読みやすいフォントであることが必要です。
吹き出し、キャプション、ラベル用フォント。このフォントは、学習者が読みやすいように、スライドの背景と際立たせる必要があります。また、小さいサイズでも読みやすいフォントである必要があります。
グラフィック素材の入手先
必要な素材の種類はわかりましたが、どこで見つけることができるのか疑問に思うかもしれません。非常に多くの選択肢があり、圧倒的です。そして、版権などの使用権を考えたくないものです。下記のリストは版権などの使用権に頭を悩ませないで済むものです。
The E-Learning Heroes Downloads Hub 無料のPowerPointやStorylineのテンプレートに加えて、無料の背景、ボタン、吹き出し、フォント、アイコン、イラストや画像などの他のグラフィック素材があります。素材がArticulateチーム、もしくはコミュニティのメンバーによって作成されたかに関係なく、帰属を気にせずに使用できます。
Content Library Articulate 360のサブスクリプションモデルのおかげでStorylineやStudioから離れることなく使用することができます。450万点以上の写真、ビデオ、イラスト、アイコン、他の画像へのすぐアクセスでき、利用することができます。あらかじめ作りこまれたインタラクションスライドを含む、優れたスライドテンプレートは言うまでもありません。大幅な時間の節約が可能です!
素材集サイト E-Learning Heroes やContent Libraryで探しているものが見つからない場合は、TheStocks.imやfreeimagesなどの素材集サイトをお試しください。また、無料の素材集サイトをまとめたブログもチェックしてください。ただし、これらの素材集サイトの画像を使用する場合は、使用権を侵害していないことを確認するために帰属ルールを必ずお読みください。
無料フォントのウェブサイト 様々な無料フォントをお探しの場合は、Google FontsとFontSquirrelをご覧ください。
株式会社ディーシェは日本におけるArticulate製品の販売代理店です
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