top of page
執筆者の写真DISCE

インストラクター主導トレーニングを素早くeラーニングに変換するための3つのヒント

更新日:2023年11月27日


貴社組織がeラーニングの潮流に完全に乗っている、あるいは「ノーマルに戻る」までの間だけeラーニングを利用するかに関わらず、COVID-19は、私たちがデザインするトレーニングプログラム、特にブレンディッドラーニング型プログラム内の集合研修部分が、非同期での実施に迅速に適応できる柔軟性を備えていなければならないことを明確にしています。皆さんの多くは、インストラクター主導トレーニングをバーチャル空間に適応させるか、それともその内容を完全にeラーニングに変換するかという決断にすでに取り組んでいるかもしれません。では、どのような場合に集合研修をeラーニングに変換するのが賢明なのでしょうか?どうすればいいのでしょうか?


まず、最初の質問から始めましょう。インストラクター主導型トレーニングを厳密にeラーニングに変換するのは、どのような場合に賢明なのでしょうか?

これを理解するために、典型的なインストラクター主導型の新入/中途入社社員研修コースを例にとって考えてみましょう。新入/中途入社研修の目的は、新入/中途入社社員に会社の文化、方針、手順、システムやリソースを理解してもらうことです。この種のトレーニングは、インストラクター主導型によるトレーニングはコストが高く、地理的に分散した従業員に対応するための拡張性に乏しく、トレーナーにとってはスケジュール管理、維持、実施に時間がかかるものです。たとえこのトレーニングをインストラクター主導型のバーチャル(Webinar)コースに移行したとしても、トレーナーがスケジュールを立て、企画し、実施するためには、より多くの時間と準備が必要になります。この場合、新入/中途入社研修はeラーニングで行う方が、コストや時間がかからず、遠隔地の社員にも適用できるため、より理にかなっていると言えるでしょう。


このブログ記事の続きでは、2番目の(よりタイムリーな)質問「インストラクター主導型のトレーニングをどのようにeラーニングに変換するか?」に焦点を当てましょう。これからご紹介する内容は、既存のインストラクター主導型トレーニングを自主学習用に再構築し、作成するeラーニングが楽しく、魅力的で、効果的であるようにするためのヒントです。さっそく実践してみましょう。



ヒント1:常に成果に注目する


インストラクター主導トレーニングをeラーニングに変換する場合、対面での体験や教材を単にバーチャルなデジタル教材にすればよいというわけではありません。パワーポイントスライドをオーサリングアプリにインポートして[Publish]を押す前に、教室でこのトレーニングを修了した後、学習者が何をできるようになるかを少し考えてみてください。期待する成果は何でしょうか?その成果を達成するために、インストラクターはどのような役割を果たしたのでしょうか?講師のノートや話すポイントを確認し、これらの情報を理解することは、学習成果を明確にするために有効です。


望ましい成果とは何か、そしてそれを教室でどのように達成するかという指針を得ることで、さらに一歩踏み込む準備が整います。



ヒント2:教材を合理化する


明らかにeラーニングの課題は、学習者にコンテキスト(文脈)を提供し、教材を通して学習者を導くインストラクターが存在しないことです。インストラクターが話す内容をそのままスクリーンに映し出すだけでは、学習者は圧倒されてしまいます。圧倒されると、人は注意を払うのが難しくなり、最終的には諦めてしまいます。では、学習者と共有すべき情報の量をどのように判断すればよいのでしょうか。


ここでは、いくつかのヒントをご紹介します。

  • まず、教室で行うトレーニングの内容を知るべきことと知っておくとよいことに分類することから始めましょう。eラーニングは知るべきことに焦点を当て、知っておくとよいことは補足的に提供すればよいのです。

  • 必要不可欠な内容に絞り込んだら、トップレベルのトピックをすべて盛り込んだシンプルなトレーニング概要を作成し、内容の流れがスムーズで学習しやすい塊になっていることを確認するとよいでしょう。

  • レッスンの詳細内容に入り込む際には、学習者にとってより簡潔で魅力的な内容にするために、どのようにすればよいかを検討します。学習体験に温もりや個性を与えてくれる講師がいないので、画面上のテキストとナレーション(使用する場合)の両方で会話形式やなじみやすい個人的な文体を使用することによって、その感覚を作り出す必要があることを忘れないでください。

  • テキストの多い内容を分解し、学習者が解析しやすいようにします。例えば、注意事項がたくさん書かれたスライドをナレーターが退屈に読むのではなく、テキストをタブやアコーディオンのようなインタラクションに再構築し、学習者が自分のペースでクリックし、探索し、情報を吸収できるようにすることを検討してください。



ヒント3:もっとインタラクティブにする


教室では通常、少人数のグループ活動やグループディスカッションを行い、その後に講師による共有を行うことで、主要な内容を強化することができます。アクティビティによっては、学習者が新しいスキルやアイデアを実践したり、自分のパフォーマンスについて仲間からフィードバックを得たり、あるいは振り返るきっかけになるかもしれません。


eラーニングでは、ダイナミックなグループアクティビティはありません。つまり、同じ目標を達成するために、既存のアクティビティをアレンジしたり、新しいアクティビティを作ったりする方法を考えなければならないのです。


例えば、クラス内でのロールプレイのような強化アクティビティの目的が、学習者に顧客とのコミュニケーションスキルを練習させることである場合、コース内の分岐シナリオやインタラクティブなビデオに置き換えることが可能です。


教室で行うアクティビティをeラーニングに置き換えた例をいくつかご紹介します。

  • 意思決定の練習を、ドラッグアンドドロップによるインタラクティブな並べ替えアクティビティに変更する。

  • グループディスカッションの質問を、ナレッジチェックの質問に変える。

  • 自己の振り返りの練習を比較対照の練習に変える。

  • 危険やリスクを検討するグループアクティビティを、インタラクティブなビデオや、画像の上にクリックできるホットスポットアクティビティに変更する。



まとめ


トレーニングの提供方法を変えるからといって、学習成果を犠牲にしたり、厳しいトレードオフをしたり、何週間、何ヶ月もかけて徹底的にコースを再設計する必要はありません。さらに、理想的なeラーニングコースの作成に集中するのは、もっと落ち着いた時期でしょう。何はともあれ、これは長期的な試みであり、今すぐビジネスニーズを満たし、後で反復的な改善を計画する機会だと考えてください。


現在は他に類を見ないほど困難な時代です。E-Learning Heroesの無料ダウンロードや、Content Library 360のテンプレートなどのリソースを活用し、時間とストレスの軽減に努めましょう。これらのリソースや今回ご紹介した簡単なヒントが、あなたやあなたのトレーニングチームが、教室での授業からeラーニングへの移行に少しでも自信を持って取り組むための一助となれば幸いです。


まだArticulate 360を試したことがない方は、Articulate 360の30日間の無料トライアルをお試しください。ご登録にクレジットカードは必要ありません!!

 

株式会社ディーシェは日本におけるArticulate製品の販売代理店です

 

Comments


bottom of page