eラーニング開発者として、学習者の認知的負荷を軽減する方法を熟考することに多くの時間を費やします。オーサリングアプリにも同じことが言えます。
Storyline 360の最近のアップデートでトリガーの操作をこれまで以上に素早く直感的に行える新しいワークフローが実装されました。
下記の新トリガーワークフローの機能強化のリストをご覧ください。
1. トリガーパネルの視覚的デザインの変更
トリガーパネル全体がクールでモダンに変更され、わかりやすくなりました。この変更の重要な点は、トリガーが色分けされる点です。
2. トリガーを一時的に無効/有効にする
インタラクションのトラブルシューティングを行う場合、特定のトリガーを一時的に無効にする機能を使用すると大幅に時間を節約できます。以前は特定のトリガーを削除し、確認後に再作成していたのですが、この機能強化により、トラブルシューティングの時間を節約できるだけでなく、デザインを試すための創造的な自由度が高まりました。
3. インライントリガー編集
インライン編集が追加されました。トリガーウィザードのすべてを開くことなく、トリガーのほぼすべての部分をパネルで直接編集できるようになりました。トリガーを非常に素早く編集できるようになりました。
4. グループ化されたビュー
グループ化されたトリガーで、1つのイベントに対して複数のトリガーをまとめることができるようになりました。これは複雑なトリガーのデバッグに役立つだけでなく、複数のトリガーのイベント/オブジェクトを一度に変更することもできます。
5. トリガーの展開と折りたたみ
特定のオブジェクトに関連付けられたトリガーに集中したいと思ったことはありませんか?新しくトリガーの展開/折りたたみ機能が使えるようになりました。不要なトリガーを折りたたむと、必要なトリガーだけに集中できます。
6. トリガーウィザードのビジュアルデザイン
トリガーパネルと同様に、トリガーウィザードも改善されました。現在、トリガーウィザードはわかりやすい表記になりました。これにより、特に複雑なインタラクティブを設定する時にトリガーの作成手順が分かりやすくなりました。
7. キーボード
マウスではなくキーボードを使ってトリガーを編集したいですか?トリガーウィザード内では、キーボードを使用してトリガーを作成/編集できるようになりました。トリガーウィザード内でタブキーで移動し、矢印キーを使用するか、入力を開始してドロップダウンリストをフィルターできます。
8. インテリジェントなプレフィル
Storyline 360 の新しいインテリジェントなプレフィル機能で少し便利になりました。最後に作成したトリガーを記憶し、それを新しいトリガーの基礎として使用します。
9. 条件設定の改善
トリガーに条件を追加することも、はるかに使いやすくなっています。以前はもう一つ別なダイアログボックス上で条件を追加していましたが、便利なドロップダウンメニューに表示され、条件が設定しやすくなりました。条件も完全に検索できるようになりました。既存の条件をコピーして、さらに時間を節約できます。
10.変数処理の改善
トリガーウィザードの別の機能強化は、条件ドロップダウンで組込変数とプロジェクト変数の表示を分けました。これによりトリガーを作成するときに正しい変数を選択しやすくなりました。
ここでは触れていませんが、あらゆる種類の改善を行っています。上記のポイントは私の気に入っている10個です。こちらのビデオ(英語)も参照してください。
新しいトリガーを触ってみたい方はまず下記を行ってください。
Articulate 360アプリから更新プログラムをインストールします。
Storyline 360を起動します。
新しい機能についての説明と2つのラジオボタンが表示されます。デフォルトで「Use the New Trigger Workflow(新しいトリガーワークフローを使用する)」が選択されています。ただし「Stick with the Classic Workflow for Now(今はクラシックワークフローを使用する)」を選択すれば前のワークフローを使用できます。OKボタンをクリックします。
下記のGIFアニメのように、[File]メニューからStoryline 360のオプション設定にアクセスして、クラシックワークフローと新ワークフローを切り替えることができます。[Features]タブで、[Use the New Trigger Wizard and Panel(新しいトリガーウィザードとパネルを使用する)]のチェックボックスで新しいワークフローを有効/無効を切り替えることができます。
株式会社ディーシェは日本におけるArticulate製品の販売代理店です
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